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日々の出来事

ご利用中のCMSが、どの様な状態でサポート(※1)されているか気になる方も多いと思います。

弊社が利用している a-blog cms は、セマンティックバージョニングを採用しており、新しいマイナーバージョンがリリースされた後でも、一定期間は古いバージョンの不具合やセキュリティを修正したフィックスバージョンをリリースしています。

・a-blog cms サポートについて
https://www.a-blogcms.jp/support/

定期的にメンテナンスのご依頼をいただき、バージョンアップされているサイトは問題がない場合がほとんどですが、サイトを構築してから年数が経過してもメンテナンスをされていない場合は、サポート期限が終了している場合もありますのでご注意ください。
ただ、a-blog cms の素晴らしいところは、期限が切れてしまった場合も、サポート対象バージョンまでバージョンアップする事で、再びサポートを受ける事が可能になります。

そこで、気になる現在のサポート期限を久しぶりに調べてみました、、、

サポート状態(2022/06/25現在)

下記の表から、現在のサポート状態がご確認いただけます。
・フィックスバージョンのリリース:Ver.2.8以上のバージョンから対応
・PHP 7.4対応については Ver. 2.11.15 以降のバージョンになります。
・不具合修正:マイナーバージョンリリース日から2年間
・Ver. 2.11 の不具合修正期間は例外的に延長されています。(Ver. 3.0 のリリース期間が空いてしまったため)
・セキュリティ修正:マイナーバージョンリリース日から5年間



バージョン 最終バージョン マイナーバージョン
リリース日
不具合修正
(期限日)
セキュリティ修正
(期限日)
1.7 1.7.0 2013/06/24 - -
2.0 2.0.1.1 2013/12/18 - -
2.1 2.1.1.4 2014/06/23 - -
2.5 2.5.1.3 2015/04/23 - -
2.6 2.6.1.4 2015/12/25 - -
2.7 2.7.34 2017/03/30 - -
2.8 セキュリティ修正のみ 2018/03/26  2020/03/26  2023/03/26 
2.9 セキュリティ修正のみ 2018/10/09 2020/10/09 2023/10/09
2.10 セキュリティ修正のみ 2019/02/28 2021/02/28 2024/02/28
2.11 メンテナンス中 2019/12/17 2021/12/17
2022/12/17
2024/12/17
3.0 メンテナンス中 2021/12/24 2023/12/24 2026/12/24

各バージョンこの様な状態になっています。
Ver.2.11 から Ver.3 リリースまでの期間が空いた事で、Ver. 2.11の不具合修正の期間が例外的に延長されましたが、それでも 2022/12/17 までになりますので、今後は Ver. 3.0 へバージョンアップされることを強くお勧めいたします。

また、残念ながらver2.7以前の方も、セマンティックバージョニング導入前となりますので、すでにサポートは切れております。もし現在ご利用中の a-blog cms のバージョンが古い場合は、ぜひバージョンアップされる事をご検討ください。サポート状態はもちろんですが、機能やパフォーマンス・セキュリティなどでも大きく差が出ますので、必ずメリットがあります。

また、もしサイトの見た目がそのままでも、バージョンアップだけすることも可能ですから、バージョンアップはしておいた方が絶対良いです。バージョンが古い方は、ぜひバージョンアップして安心・快適にご利用いただければと思います。

a-blog cms をご利用中の方で、何か心配な点やご不明な点がございましたら、ぜひお気軽に弊社までお声がけください!

※1:この場合のサポートとは、a-blog cms のフィックスバージョンのプログラムが提供されることを意味しております。技術的なサポートではございませんので、あらかじめご了承ください。


a-blog cmsはプロフェッショナル版以上のライセンスで、cmsから静的サイト運用に必要なファイルを丸ごと書き出しする「静的書き出し」機能を利用することが出来ます。

・a-blog cms オフィシャルサイト サイトを静的書き出しする
https://developer.a-blogcms.jp/document/operation/entry-2856.html

この静的書き出しは、基本的なa-blog cmsの運用方法(サーバでcmsのプログラムが動作している状態)とは違い、htmlなどを静的なファイルとして書き出すため、セキュリティ向上、高速な表示、負荷軽減など大きなメリットがあります。しかしその反面、更新をする際に「cmsを更新→静的書き出し→テストサーバで確認→本サーバへアップロード」の様に、サイト更新時の手順が増えます。

いくつかコツがあるので、事前に静的書き出しの仕様をよく把握することが大切となります。思い通りに書き出されているかを確認する為に、cmsを設置するサーバ、書き出したファイルを確認するテストサーバ、公開用の本サーバの3つの環境が必要となります。

また、ブログ単位で書き出される仕様のため、更新頻度やコンテンツのボリュームを考慮して、どの様にブログ構成を立てるかが大切になります。サーバのスペックにより一度に書き出しが出来るエントリー数にも限界がありますので、あまりに多い場合は、ブログを分けたり、jsで処理するなど配慮する必要があります。

作り手としてはサーバでシステムが動いていた方が構築も運用も楽ですが、世の中で不正アクセス、サイトへの攻撃などの被害が増えている現状も考えると、今後小規模webサイトでも静的書き出しがサイト構築の方法として重要になってくるとは思います。この点、a-blog cmsでは静的書き出しが標準機能として設けられていますので非常に心強いです。

サーバによっては環境をうまく使い分けることで、静的書き出しから本番アップまでの流れを半自動化出来るものがあるかもしれません。このあたりは今後模索していきたいところです。


弊社で利用しているa-blog cmsが、昨年末にver3にメジャーバージョンアップされてから約半年が経過しました。

今この記事を書いている時点(2022/5/20)でver3.0.10までリリースされています。
すでにこの半年でも改善・バグフィックスが行われており、より良いものへと進化している様です。

・a-blog cms Ver. 3リリース
https://developer.a-blogcms.jp/blog/changelog/release300.html

弊社でもすでに利用していますが、今回のバージョンアップでも沢山の新機能がありますので、ご利用いただくお客様には多くのメリットを感じていただけるのではと思っています。

特に以前のバージョンと比較し高速に動作することや、システムの設置に必要だった「ioncube loder」が不要になったこと、また待望のエントリー単位でのインポート・エクスポート機能など、嬉しい機能がたくさん盛り込まれています。

ぜひ、この機会に新しくなったa-blog cms ver3にバージョンアップして、サイトをより良くしてはいかがでしょうか。
バージョンアップの際には同時に高速な最新型のサーバに移設もされると、より高速な動作が体感できますので、合わせてご検討いただけると良いと思います。

a-blog cmsの導入やWebサイトの構築について、何かお困りでしたらぜひお気軽にご相談ください。


いよいよ今月末10/31にYahoo!地図 APIが終了致します。
HPでYahoo!地図をご利用中の方は、今月末までに別の地図に変更する必要がございますので、一度ご自身のHPの確認をお勧め致します。

代わりの地図を用意する必要がありますが、代替案としましては、やはりGoogle mapsがおすすめです。

以前Google mapsの有料化にともないYahoo!地図に変更された方も多いかもしれませんが、HPにとって分かりやすい地図は重要な情報ですので、ぜひこの機会にGoogle mapsをご検討いただければと思います。宜しくお願い致します。

・Google Maps Platform
https://cloud.google.com/maps-platform?hl=ja


UC級の試験に向けて、色のしくみについて長々とブログを書いてきましたが、ここからやっとアクセシビリティに関係した部分を書いていこうと思います。

色覚の特性


色の見え方は誰もが同じではありません。3つ(光、物、人)の条件で見え方が違ってきます。
その中で、「人」の要因によって、様々な「色覚特性」が生まれます。この「色覚の多様性」を理解することが「色のユニバーサルデザイン」を考えるための大切な一歩になります。

色を見るための人の眼の細胞のうち、3種の錐体(視細胞)が正常に動いている色覚を正常色覚といいます。

一方、色覚遺伝子の変異によって、3種の錐体のうちの一つ、あるいは稀に二つ、三つが欠損したり、働きが不完全となる場合があり、色の区別がしづらくなります。この色覚特性は先天性であり、年齢によって変化はしません。
また、後天的に目や脳の病気や頭部のケガや、ストレスなどの心因性で起こる、色覚特性もあります。

そして、人は加齢により色覚が変化します。眼の中の水晶体が老化により黄変し、短波長(青い光)を多く吸収し、青い光が網膜まで届きにくくなり、青系の識別力が低下します。

色覚の特性だけでなく、病気やケガによる視力低下や視野の欠損で生活に支障をきたすロービジョンという視覚状態もあります。


色覚特性の割合

先天性の色覚特性をもつ人の割合は、日本人男性の5%(20人に1人)、女性の0.2%程度です。
5%というのは、日本人のAB型の男性人数にほぼ匹敵し、色覚特性を持つ人はかなり多い割合といえます。

色覚特性は人種にも差があります。黒人男性では4%、白人男性では6〜8%ほどが該当します。日本国内の男女を併せて350万人、世界では約2億人が該当します。

色覚特性のタイプ

色覚特性のうち、1色覚(3種の錐体のうちの二つ、三つが欠損したり働きが不完全)は色みの区別自体がつきにくいため、色覚の配慮をする際は、3つの色覚特性と、正常色覚が対象となります。

1型色覚

3種の錐体のうち、波長の長い光(赤い光)への感度が高いL錐体に欠損もしくは働きが不完全な場合に起こる。
日本人男性の割合は1.5%

2型色覚

3種の錐体のうち、波長の中程度光(緑の光)への感度が高いM錐体に欠損もしくは働きが不完全な場合に起こる。
日本人男性の割合は3.5%

3型色覚

3種の錐体のうち、波長の短い光(青い光)への感度が高いS錐体に欠損もしくは働きが不完全な場合に起こる。
日本人男性の割合は0.001%と極めて少ない。

3型色覚は、黄色と青紫の違いや、青と緑、青と紫の区別がつきにくい特性ですが、日常生活において重要ではないことが多く、また多くが後天性であり、色覚の記憶があるため、日常生活の不便はあまりないと言われています。

したがって、色覚特性を配慮する際には、主に1型色覚と2型色覚について考えます。
大きくみれば赤系統と緑系統の区別がつきにくいという共通点があるため、配慮の基準がつけやすいようです。

では次は、実際の色で区別がつきにくいものを書いてみたいと思います。